旅行者の体験談

わたしがイタリアを旅してはじめてわかったことを、ここに記しておきます。
旅立つ前にぜひご一読ください。

道を尋ねるとウソを教えられる

現地のイタリア人は、決して観光客に親切ではありません。道をたずねると嘘をつかれます。

いったいなぜだろう…?

私が読んだ本の中には、このような好意的な見解がありました。
「『知らない』と言っては申し訳ないので、『たぶんこっちだろう』ということを教えてくれている」
しかし、これはありえません。

たとえば○○美術館を探していて、まさに○○美術館の入り口に立っている人に場所を尋ねたとします。するとその人は「あっち」と、ぜんぜん違うところを示すのです。こういう体験談を記した本を読みましたし、わたしも実際に体験しました。

もう一度イタリアに行ったら、実験してみようとも思っています。
ともかく、彼らの言うことは絶対信用しないこと!

「夢の国」ではない

日本人が行ってみたい国ナンバー1のイタリア。高級ブランド、おいしいイタリア料理、美しい世界的な観光地…テレビで見るとまるで「夢の国」のように描かれていますが、現実はそうではありません。

スリが横行し、路上では物売りが手招きしている。モグリのタクシーや、偽物の警察官までいるのです。日本で生活してきたものには体験したことのない「治安の悪さ」というものを実感します。

わたしが特に怖い思いをしたのが、ローマ。観光客を装った現地人の客引きに、怪しい店に連れ込まれそうになりました。親しげに声をかけられても、相手にしないこと。

食べ物が堅い

パスタでも、パンでもリゾットでも、口にするもの何もかもがカタく感じました。自分が今までいかに柔らかいものばかり食べて生活してきたかを実感しました。歯ごたえ十分で、あごが疲れます。覚悟しておいてください。

車は右側走行、タクシー降車時は要注意

外国では車は右側走行…一般にそう知られていますが、実際その中に身を置いてみると、危険がいっぱい!

イタリアでは歩行者が道路を横断する際、律儀に横断歩道で信号に従うということはせず、斜め横断したり信号無視をするのが普通です。このとき、左右を見て車を確認するのも、日本とは走行路線が違うので気をつけてください。思わぬ方向から車が来ます。

タクシーを降りるときは特に注意が必要。日本でのクセで左側のドアを開けると、道路の真ん中に降り立つことになります。ドアを開けた時に後ろから車が来ていたら大変です。

まるで鏡の中の世界に来たような、不思議な感覚。うっかりすると大変な事故につながりかねないので、十分注意してください。

落書きが多い

イタリアは落書きの多い国です。電車も落書きだらけ。世界遺産に指定されている観光地も被害にあっています。たまに日本語の書き込みをめにすることも…。ぜったいにやめてください!

イタリアの観光地では、現地の学生たちが歴史・社会勉強のための見学をしているのに出くわします。わたしたちには接することの無いイタリア・ルネサンスも、彼らにしてみれば「退屈な歴史のお勉強」といったところなのでしょう。とてもマナーが良いとはいえませんが、彼らとコミュニケーションをとると楽しい思い出になります。

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