コケ観察日誌

コケペロットによる苔栽培の記録です。石探しからスタート。
2001年7月28日(金)晴れ
コケを貼り付けるの石を探すために自転車で運動公園、キャンプ場に行く。適当な石は見つからなかったが、「ドイツ陶芸の100年」なる美術展を開催しているのを偶然見つけ、立ち寄ってみる。ひどく感銘を受けた。その帰りに道ばたにごろんとした石が落ちているのを発見。中央に大きな割れ目が入っていて、この石の過去をあれこれと想像させる。どれ、わたしがお前の傷をコケで覆い隠してやろう。これを拾って帰ることにする。

2001年83日(金)雨
インターネットで注文してあったコケペロット(スナゴケ)が前日届いていたので、早速貼り付けに掛かる。ホームセンターで接着用にシリコンシーリング材(¥245)と、園芸用の皿(¥98)を購入。石にシーリング材を塗り、コケペロットの裏面を上にして貼り付けていく。四角く裁断されたシートの形そのままで貼ったのでは趣がないので、はさみで円形に加工する。裏面の白い布は水に溶けて無くなるのだそうだ。顔を近づけて作業をしていると、シリコン(有害)の臭いとコケペロットの独特の臭いが混ざったものを吸い込んでしまい気分が悪くなる。

2001年827日(月)雨
コケペロットを貼り付けてからコケが発芽するまでは、1ヶ月半ほどかかるそうだ。3日の写真と比べてコケが生えたように見えているのは、布が溶けて埋め込んであったものが見えるようになっただけである。2・3日間放っておいたことも何度かあるので、枯れてしまったのか茶色くなってしまった部分もある。なぜかコケ以外の植物の芽が生えてきている。これは何だろう? カイワレ大根のように見える。そうだとしたらこれはメーカーのサービスだろうか食えるのだろうか。もう少し育ったら食してみて報告するのでご期待いただきたい。

2001年95日(水)曇
緑色の小さなコケがやっと芽を出し始めた。土が乾いてくるとコケも引っ込んでしまうが、水を与えれば再び立ち上がり鮮やかな緑色がよみがえる。前回分に書いたカイワレ大根は茎が弱いのかしおれてしまって、とても食べられるような状態ではなので食すのは断念せざるを得ない。ご容赦いただきたい。

2001年917日(月)曇
よく植物に愛情を込めて声をかけてやると美しく育つと言うので試してみようと思ったが、相手はコケである。かける言葉が見つからない。パッと見たときに土色の方が目立っていたコケペロットも、緑色の割合が増えてきた印象を受ける。何本か生えていたカイワレ大根はどこへ行ったのか、いつのまにか全て見えなくなってしまった。チョコエッグのサンショウウオをディスプレイしてみたら、とてもイイ雰囲気! 知らない人が見たら驚くに違いない。

2001年1021日(水)曇
あまりにも変化が無いので、開始当初週に1回だったこの日誌の更新のペースも、2週に一回、ひと月に1回と落とさざるを得なくなっている。前回の更新から一ヶ月以上時間が経っているが、あまり育ったようには思えない。これから北海道は長い冬に突入するが、このコケの世話はどうしたらよいのだろう。室内も乾燥するだろうし、冬を越せるのかどうか心配。

2002年1月1日(火)曇
コケ栽培を初めてから5ヶ月が経過したが、当初思っていたほどの成長はしていない。葉が茶色く変色している部分も見られるが、枯れてはいないらしい。もっと直射日光に当てた方がいいのだろうか。今年はコケペロットの「ハイゴケ」や「シノブゴケ」も試してみたいと思う。
2002年46日(土)晴
春になったからか、ミント色をした小さな芽のようなものが出始めた。しかしこれがコケの芽なのかどうかはまだわからない。植物っぽくない色なので、もしかしたらカビかもしれない。カビだったとしたらサイト名を「黴栽培は楽し。」と変更しなければならないだろう。

写真のカメは天然記念物のリュウキュウヤマガメ。もちろんフィギュア。

2002年6月10日(月)曇
駄目になってしまったようだ。葉が茶色くなってしまったのも、日なたに置いていたために葉焼けしたのではないかとも思っていた。しかし、もうしばらくの間進展がないので、これは枯れてしまっているような気がする。コケも枯れるのだなあ。
この石に貼ったコケの観察日誌は今回で最後にしようと思う。次のコケ栽培の準備をすでに進めているので今度はそっちの栽培記録をアップしていく予定である。
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